ロボットをモチーフにしたロゴ作成は、商品ブランドを確立する際に人との関わり合い方を連想させたデザインとなりやすいです。実際にAndroidに採用されているドロイド君といった世界的な大企業でもブランドイメージを定着させるために使用されていて、これからロゴ作成にチャレンジする際の参考になります。
では、ロボットを使ったロゴ作成にはどれだけ多くの可能性があるのでしょうか。
未来をイメージするロゴ作成に適している
ロボットをイメージしたロゴ作成は、先進技術を使ったテクノロジー企業ロゴとして積極的に採用されています。また、ITテクノロジーやWEBサービス企業も同様にロボットを使ったブランドイメージを採用している所が少なくありません。
ロゴ作成時にどこまでリアリティーに富んだロボットを採用するのか決めておけば、ロボットが持つイメージに対して未来技術を使っている印象を与えられます。そして、自社で開発をしている分野をアピールするために、ロボットへ自社製品にまつわるワンポイントを追加して目立たせるわけです。
最終的に出来上がったロゴを採用した製品や広告展開を行うことにより、自社製品のブランドイメージを広く周知します。
ロボットの表情でコミュニケーションのイメージを作り出す
ロボットを採用したロゴを作成する際には、必ずしも全身をイメージしたタイプでなければならないという決まりはありません。首から上に相当する顔部分だけであってもロゴデザインとして採用可能です。そして、目・鼻・口といった基本的な部分でロゴを作成すれば、笑顔や優しさといった人と触れ合うイメージを作り出せます。
実際にロボットには種類が数多く存在していて、人形ロボットとして人工知能を組み込んだロボット開発が進められている状況です。このため、将来的には人工知能搭載の人形ロボットが介護サービス分野で使われるようになる可能性があることから、人と寄り添う会社や製品のブランドイメージに優しい表情を模したロボットの図柄が使われています。
支援ロボットのロゴ作成で人に寄り添う社会をイメージ
既に生活を便利にするために世界で使われ始めているロボットには、支援ロボットとして実際に活躍している製品があります。支援ロボットとして将来的に介護の世界で使われる人工知能搭載の介護支援ロボットは、現段階では実用化の研究段階です。
しかし、物流支援ロボットや手術支援ロボットといった産業や医療分野で活躍しているロボットが多いからこそ、ロボットが活躍する図柄をイメージしたデザインがモチーフとして採用されるようになっています。一般家庭であっても既に掃除ロボットを使用している家庭は多く、日常生活を便利にするために人に寄り添う形で支援してくれるロボットは身近になっています。
医療分野で使われるロボットは実用化が早い
医療分野で使われているロボットは、テレビCMや医療ドキュメンタリー番組により社会的に認知度が高まりつつあります。今までは困難だった脳手術分野に医療支援ロボットが導入されたことで、人とロボットの協力関係が進んでいる状況です。
医療支援ロボットだけでなく、順次病院のリハビリテーションへ広がることにより、ロボットが人間の助けになっているというイメージが浸透します。そして、医療技術を開発するメーカーのロゴ図柄にも採用される可能性が広がっているわけです。
ロボットが身近で使われる存在だからこそ、ブランドイメージとして採用されるロボットの図柄作成が自然に行われるようになっても不思議ではありません。
産業分野では生産用ロボットが活躍している
自動車メーカーや部品メーカーといった大規模な工業製品を製作している現場では、24時間稼働可能な生産用ロボットが活躍しています。生産機械として販売されているロボットには、各製作機械メーカーの社名ロゴが入っていて各社の競争が激しいです。
一般家庭向けに出荷されている製品についているメーカーロゴとして幅広く認識されているものの中にロボットをモチーフにしたデザイン図柄が含まれていてもごく自然なことです。複雑な工業製品ほど内部のパーツにもメーカーロゴが入っていて、身近な所で使っている家電製品にもロボットが作った製品が多数あります。
ロボットの図柄が入ったロゴが身近に受け入れられていることは、ロボットにより作られた製品が身近にあることも影響しているはずです。
半導体生産分野ではロボットによる生産割合が高い
半導体を生産する施設では、クリーンルーム内で産業用ロボットにより絶えず半導体ウエハーが生産され続けています。ロボットに搭載されている制御ユニットも半導体から作られていて、ロボットをモチーフにしたロゴ図柄作成は、内部の半導体部品が人工知能の部品として絡めてロゴ図柄に採用されることが珍しくありません。
なぜなら、ロボットの形状をしていても頭部がスケルトンになっていて内部が半導体部品で作られていることを示したデザインも登場しているからです。半導体単体ではロボットとの関係が分かりにくいですが、人間とは異なるロボットの特徴としてロボットデザインの中に半導体パーツをスケルトン化した状態で搭載すれば最新技術の塊だと分かります。
ロボットを使ったロゴデザインに半導体が時折登場することは、人間とは異なるイメージを表す時に適しているからです。
人間そっくりなデザインよりもロボットらしさが好印象
ロボットをモチーフにしたロゴ作成が行われる時には、高度な技術をいかに搭載していたとしてもロボットだと見た目で分かるようなデザインが見る人に好印象を与えます。人工皮膚と人工知能を搭載したアンドロイドに対して嫌悪感を持ってしまうことは、ロボットに対する親しみとは全く異なる間逆な反応です。
そして、ロボットならば好印象を持っていても人間にそっくりなアンドロイドに対しては違和感を感じてしまいがちです。また、ロボットと人間の見た目に関する境界線が近づいているとしても、どこか人間味があるコミカルな印象をアンドロイドからは受けません。
ロボットをロゴとするとブランドイメージが好印象となる理由は、人間味を持ちつつアンドロイドとは異なるロボットらしい見た目を持っていることにあります。ロボットでありながらコミカルな印象を受けるロゴデザインが数多く採用されていることから分かるように、人間の外見に近づきすぎていないロボットには親近感を覚える人が多い傾向です。
ロボットをロゴデザインに使う時には人間味を加えてみよう
ロボットのデザインを採用するロゴ作成では、人工知能を搭載した人間と見分けがつきにくいアンドロイドよりもロボットらしい外観が人気です。ロボットの外見をしていても、どこかコミカルで人懐っこい部分があればロボットに対する印象が良いデザインとなります。
身近な存在となったロボットだからこそ、企業やブランドイメージにロボットをモチーフにしたロゴ作成が好まれる傾向です。